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2025.08.05

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【松濤館流】空手道流派の一つ、松濤館流の特徴について徹底解説します!!

空手道には四大流派と呼ばれる流派(松濤館流、糸東流、剛柔流、和道流)が存在し、それぞれに起源や特徴的な動きが見られます。今回は松濤館流の歴史や形(演舞)について徹底的に解説させていただきます!流派選びで迷っている方も経験者の方にも知ってほしい情報がたくさんありますので是非最後まで読んでほしいです!

松濤館流空手道の歴史

空手道の起源について解説!

空手道は日本古来の武道ですが、その起源を探ると中国拳法が根幹となっています。大正時代から国内で広まり、第二次世界大戦後には世界各地に広がりました。沖縄古来の格闘術「手(ティー)」と中国との交易の際に中国拳法を組み合わせ、現在に伝わる空手道へと発達してきたのです。

松濤館流の成り立ち

松濤館流空手の始まりは1922年に東京で空手の普及活動をしていた船越義珍(ふなこし ぎちん)先生が松濤館流と名付けたことから始まります。現在、私達が目にする空手の始まりは琉球空手からそれぞれ流派が派生していますが、琉球空手には今も「首里手」と「那覇手」に分類されています。力を重視する「那覇手」は剛柔流、伝統派空手である松濤館流、和道流は「首里手」がもととなっています。糸東流は「首里手」と「那覇手」を組み合わせているのが特徴です。

松濤館流の特徴

松濤館流は和風?!

空手道の演舞である形にはそれぞれ形名が存在します。多くの流派の形名は中国風の発音を日本語にしたものが多いですが、松濤館流では船越義珍先生が若いころから漢詩などに趣味があり、これらの雅号を用いたと言われています。そのため形名には平安(へいあん)、抜塞(ばっさい)、観空(かんくう)、鉄騎(てっき)、半月(はんげつ)、十手(じって)、燕飛(えんぴ)、岩鶴(がんかく)、慈恩(じおん)などこれらは日本の武道にふさわしい名称にするために船越先生が自ら考え出されたものです。

松濤館流の形の特徴は?

船越先生はよく「空手道は君子の武道」と話していたそうで、松濤館流の形はすべて受けやはらいの技から始まります。また松濤館流の形は他流派と比べ体重移動が多い形となっています。そのため演舞はダイナミックかつ丁寧な印象があります。しかし移動が多い分、正中線を保つことなど難易度も高い形となっています。このような難しさも松濤館流の奥深さであり、松濤館流空手の形の魅力であると思います。

松濤館流の形の種類

全日本空手道連盟で形競技に使用が認められている松濤館流の形は全部で26種類です。

  • 平安初段(へいあんしょだん)
  • 平安二段
  • 平安三段
  • 平安四段
  • 平安五段
  • 抜塞大(ばっさいだい)
  • 抜塞小(ばっさいしょう)
  • 観空大(かんくうだい)
  • 観空小(かんくうしょう)
  • 鉄騎初段(てっきしょだん)
  • 鉄騎二段
  • 鉄騎三段
  • 半月(はんげつ)
  • 十手(じって)
  • 燕飛(えんぴ)
  • 岩鶴(がんかく)
  • 慈恩(じおん)
  • 慈陰(じいん)
  • 壮鎮(そうちん)
  • 二十四歩(にじゅうしほ)
  • 五十四歩大(ごじゅうしほだい)
  • 五十四歩小
  • 珍手(ちんて)
  • 雲手(うんすー)
  • 明鏡(めいきょう)
  • 王冠(わんかん)

公式戦では使用できる形に制限がある場合があります。

基本形のみの場合

平安初段~五段までのみ

第一指定形の場合

観空大、慈恩

第ニ指定形の場合

観空小、燕飛

その他の形が自由形、得意形となります。

松濤館流と他流派の比較!

立ち方が特徴的

剛柔流は主にサンチン立ちと呼ばれる利き足を一歩分後ろに引き、膝を少し曲げることで重心を下げるものです。糸東流はぶれにくいよう工夫した立ち方で、回転移動や運足(移動する時の所作)を行う際に必ず正中線をカバーするようにできており体の重心を保ち続けられるように考えられています。和道流は実践に近い組手の立ち方に似ています。後ろ足の角度は基立ち(基本姿勢)と同じように前足はまっすぐ向け、膝をしっかり曲げます。そして松濤館流の立ち方は主に前屈立ちと後屈立ち(前足または後ろ足を90度曲げた立ち方)で構成されています。重心が低い分ブレにくく、力強い技を出すことが可能となります。

松濤館流の間合いは特に遠い!

松濤館流は他流派に比べるととにかく間合いが遠いことが特徴です。突進力や一撃の重さを重視しており、その分技の静と動がはっきりとしており独特の緩急となります。他流派では技をコンパクトに出し連続技が出しやすいような構成になっており、リズムが早いことが特徴です。

松濤館流の形は組手競技を推進させたと言われています。組手などの実践試合に用いられる技には突進力や一撃を重視される競技となっており寸止め空手の原型と考えられます。

まとめ

松濤館流の空手には他流派にはない独特の魅力があります。日本の武道という面では松濤館流が一番近いように思います。どの流派にも形を分解するとそれぞれ意味や信念が存在します。これを機に松濤館流空手に触れてみませんか?

また今回は松濤館流について解説しましたが松濤明武会では他流派についても徹底解説しています。気になりましたら是非ご覧ください!

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