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2023.07.24

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空手の型について徹底解説!松濤館流の型

空手をご存じの方は、「組手」と「型」二通りに分かれることは当たり前のように感じると思います。

今回は空手自体よく知らない方向けに紹介をさせていただきます!その中でも、「型」について記事を作ってみました。

 

空手って戦うヤツでしょ?瓦っては何枚割れるの?など私は小さな頃からよく周りの方に聞かれることがとても多かったです。

型ってどんなものかな、そして型の素晴らしさについて紹介していきたいと思います。また今回は、当教室の松濤明武会で行っている流派である松濤館流の型の紹介を行います。

※松濤館流の型や練習方法について紹介しております「めいぶTV」も是非御覧ください。より、型や空手に興味を持てると思います!

 

※現在は型と形どちらが正しいのか混乱している人もいるのではと思いますが、結論から言えば現在は“形”昔は“型”という事です。

どちらも同じ意味ですが、今回は型という漢字で記事を書いていきます。

もちろん型の事はもう知っているよ!という人にも復習の意味も込めて作っておりますので、詳しく見ていきましょう。

「型」ってなんだ?

空手の型は一人で行う個人型と3名で行う団体型があります。
決まった動きをどれだけ正確にこなせるかを競う空手競技です。

しっかりと型についての加点ポイント・減点ポイントがあります。
競技としては
・技術面(正しい形ができているか)70%
・競技面(スピードや力強さなど、効果的な技が出せているか)30%

型は美さと力強さの融合と言われており、攻撃技と防御技を組みあわあせた演武で競い合い102種類の中から型を選択します。

8メートル四方が演武の舞台となりエリア外に7人の審判が並んで採点を行い勝敗が決まります。

公平を期すため上位と下位2名の点数は排除して採点をだします。


実際に知識がない方が型の競技を見てみると、これは何の意味があるんだろう?
と疑問が出てくると思います。
ただ、実は選手一人一人は目の前に相手がいることを想像できるように型を演武します。相手をイメージして型を打つことがとても重要となります。

では、型について【空手の型を行う意味】と【空手の型の種類】二通りに分けて解説していきたいと思います。

空手の型を行う意味について

基本的には、身体全体を使うのが空手という格闘技です。
型に関しては上記でもお伝えしたように、基本的には個人で行う競技でありもちろん対戦相手はいない競技になります。
しかし相手を仮定し、表現できるかどうかが勝敗の分かれ目にも繋がります。

ですが、型は組手(実戦形式の空手)にも使われている動きを用いることから、
型は空手の基盤、いわゆる基本的な動作とも言われております。

型の名前は変わった名前が多く、聞きなれない人がほとんどだと思います。
なぜなら空手道の起源には諸説がありますが空手の発祥は沖縄であり、沖縄の方言での名前になっているためと
言われております。
型一つ一つの意味も名前からは想像がつかないでしょう。

空手の型の種類

流派によって型の名前も動きも異なるため今回は当教室で指導している松濤館流での型の種類についてご説明したいと思います。

松濤館の型の種類は以下になります。

<基本型>
太極初段(たいきょくしょだん)
平安初段(へいあんしょだん)
平安二段(へいあんにだん)
平安三段(へいあんさんだん)
平安四段(へいあんよんだん)
平安五段(へいあんごだん)
鉄騎初段(てっきしょだん)
鉄騎二段(てっきにだん)
鉄騎三段(てっきさんだん)

<指定型>
第一指定型は観空大(カンクウダイ)と慈恩(ジオン)
第二指定型は観空小(カンクウショウ)と燕飛(エンピ)

<自由型>
抜塞大(バッサイダイ)
抜塞小(バッサイショウ)
壮鎮(ソーチン)
二十四歩(ニジュウシホ)
五十四歩大(ゴジュウシホダイ)
五十四歩小(ゴジュウシホショウ)
珍手(チンテ)
雲手(ウンスー)
半月(ハンゲツ)
明鏡(メイキョウ)
十手(ジッテ)
王冠(ワンカン)
ジイン
岩鶴(ガンカク)

現在は上記のようにわけられております。
まずが基本型→指定型→自由型
の順番で稽古を行っていきます。

基本型で基礎的なカラダの使い方を覚え、指定型、自由型につなげていきます。
言葉では説明が難しいので、どこかのタイミングで動画でご説明いたします。

空手の型の魅力とは

空手の型の魅力は多岐にわたりますが、主な点をいくつか挙げてみましょう。

・ 武道の伝統を守る
空手の型は、空手の武道の伝統を受け継ぐ重要な要素です。古くからの先達の知恵や戦術が詰め込まれており、現代においてもその価値は変わりません。
型を通じて、昔ながらの武道の精神を受け継ぐことができます。

・フォームと技術の向上
空手の型は、正確なフォームや技術を身につけるのに非常に役立ちます。正確な動作を覚えることで、空手の技術が向上し、実戦においてもより効果的な技を使うことができるようになります。

・精神統一と集中力
空手の型は、単に技術の連続ではなく、心身の統一を促すものでもあります。型を行う際には、集中力を高め、精神的な安定を保つことが求められます。この集中力は、日常生活においても大いに役立ちます。

以上のように、伝統を守れ、技術を習得しながら心も成長できる空手の型はとても魅力がありますね。

空手の型の共通する要素

・基本姿勢(構え)
空手の型は、最初から最後まで基本姿勢(構え)を崩さずに行われます。基本姿勢は、身体のバランスを保ち、正確な技を行うための土台となります。

・歩法
空手の型では、さまざまな歩法が取り入れられます。前進、後退、横歩きなどの歩法を適切に使い分けることで、適切な位置に身を置くことができます。

・技の応用
空手の型には、蹴り、突き、打ち、投げなど、多彩な技が組み込まれています。これらの技は、実戦での自己防衛に直結するものも多く、型の練習を通じて効果的に応用できるようになります。

・呼吸法
空手の型では、呼吸法も重要な要素です。適切なタイミングで息を吸い、吐きながら動作を行うことで、身体の動きがスムーズになり、より力強い技を繰り出すことができます。

このように、空手の型は、武道の伝統を受け継ぎながら、正確な技術と心身の統一を養うための重要な練習形式であることがわかります。
型の練習を通じて、空手の奥深さを体感し、自己の成長に繋げていきましょう。

空手の型が全身運動に良いのはなぜ?

空手の型が全身運動として良い理由は、以下の点が挙げられます。

多彩な動作が含まれる
・空手の型には、様々な蹴り技、手技、ブロック、回し蹴り、構え、移動など、多彩な動作が組み込まれています。これらの動作は、全身の筋肉を均等に使うことを要求し、身体の各部位をバランスよく鍛える効果があります。
心肺機能の向上: 型は連続した動作で行われるため、有酸素運動としての性質があります。心臓と肺の機能が向上し、持久力とスタミナが増加します。

柔軟性と可動域の拡大
・型には高い蹴りや低い姿勢、身体の回転など、さまざまな動作が含まれています。これらの動きを行うことで、筋肉と関節の柔軟性が向上し、身体の可動域が拡大します。

バランス感覚と協調性の向上
・空手の型では、正確な姿勢とバランスを保ちながら動作を行う必要があります。片足でのバランスを取る場面も多いため、バランス感覚が養われます。また、手足の連携や体の正確な動きを合わせることで、身体の協調性も向上します。

反射神経と集中力の強化
・ 型は素早い動きや瞬時の判断が求められることがあります。これにより、反射神経が鍛えられ、集中力が高まります。

ストレス解消と精神的な安定
・空手の型の練習は運動によるストレス解消に役立ちます。運動によって体内のエンドルフィンが分泌され、気分がリフレッシュします。また、型の稽古は精神を安定させる効果があり、自己コントロールやストレス耐性を高めます。

全身の調和と身体意識の向上
・空手の型では、身体の各部位を連動させて動かすことが重要です。
これにより、全身の調和を取りながら動くことが身につき、身体の使い方や姿勢に対する意識が高まります。

これらの理由から、空手の型は全身運動として非常に優れており、体力や心身の健康を維持・向上させるのに効果的なトレーニングとなります。また、空手の型の練習を通じて武道の精神や技術も習得できるため、多くの人々に愛される要素となっています。

まとめ

空手は組手、型どちらの選手に絞るのではなく、まずは両方やってみることをお勧めします。
なぜなら型は基本であり、組手選手になりたくても型がしっかりできていないと強くはなれません。

基本→型→約束組手→組手
という順番で稽古を行い理解を深めていきます。
少しでも皆さんに空手に興味をもっていただければと思い今回、型について記事にいたしました。


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